WEBシステム開発の情報交差点

(これまでは、私的に蓄積された情報のほとんどは、その人の死とともに消却されたか、死蔵されたまま消えていった。 )もちろん、個人の情報をまとめて蓄積する情報バンクや情報サービス機関が必要になるだろう。
私自身の個人的体験が話の筋になる。 そんなものはとお考えの人は、すっ飛ばしていっても、もちろんかまわない。

私は、この二○年間、ほとんどを過疎地で暮らしてきた。 過疎地とは、田舎ではない。
かつて人が住んでいたが、いなくなったところである。 私は、すでに『過疎地で快適に生きる方法』(学研)という本を書いている。
都会から過疎地に移り住んで「仕事」をする人は、かなり目立ってきた。 中心から離れても、仕事をやってゆくのに不都合が生じなくなったからだ。
電話やFAXで、やるべき仕事の指示や注文を受ける。 締め切り期日がある。
企画立案、概要提出や素稿段階から、FAXや電子メールで意見交換をする。 できあがって送る。
これでいいのだ。 直接、会社に行ったり、依頼者に会ったり、編集者と議論する必要はほとんどない。
初対面の場合、会っておいたほうがいいということで、何かのついでに会う。 直接の触れ合いがなくなった、寂しい、FAXで注文なぞは、失礼ではないかという人がいる。
しかし、万事にさばさばしていていいというのが私の実感だ。 こういう仕事の仕方を可能にしたのは、まさにパソコンの普及である。

である。 むしろ、私は、「中心」から離れて(と言えばカッコいいが、離れざるをえなかったのしかし、都会に一度も住まず、都会からの注文に依拠して仕事を続ける人は、そんなに多くない。
私の知る限り、いない。 この二○年あまり、東京はおろか都市といわれるところから五○キロ離れた、交通の便をはじめ「ライフライン」を自前で作らなければならないところに住んで、私は「仕事」を続けてきた。
もちろん私の書いたものなどが、「仕事」と言えるほどのものになったのは、やはり、電話・コピー・FAXから、ワープロ・パソコンへと進化する過程を通じてだ)、人間の摩擦から逃れることができ、はじめはもっぱら「書き下ろし」ばかりを、腰をすえてやることができた。 私の山っ気を心配してくれていた賢明な編集者の一人は、伊賀上野の南端から東京を素通りして北海道に「帰る」とき、これで心おきなく仕事ができるね、と言ってくれた。

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